日々の食材の買い出しで利用することの多いスーパーマーケット「ベルジョイス(アークスグループ)」。 皆さんは、そのワインコーナーをじっくりと眺めたことはありますか?
「スーパーのワインなんて、どれも同じでしょ?」
もしそう思っているなら、非常にもったいない! 実は今、ベルジョイスのワイン棚は、ワインエキスパートの私から見ても**「バイヤーさん、攻めすぎ!」**と思わず唸ってしまうようなラインナップになっているんです。
世界的な銘醸ワインが並んでいたかと思えば、地元・岩手のコアな地ワインがずらりと揃っている……。 今回は、J.S.A.認定ワインエキスパート/C.S.W.の視点で、ベルジョイスで見つけたら即カゴに入れたいおすすめワインを、海外銘柄から日本の地ワインまで徹底的に掘り下げてご紹介します。
第1章:まさかこれがスーパーに?「驚きの海外銘柄」編
売り場でまず目を疑ったのが、専門店やネット通販でしか見かけないような「通好み」のワインが置いてあることです。
1. カリフォルニアの巨匠が作るピノ・ノワールの傑作
オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール (Au Bon Climat Pinot Noir)
- 価格: 5,300円(税込 5,830円)
- 産地: アメリカ・カリフォルニア
【ここが凄い!】 写真を見て一番驚いたのがこれです。三角形のラベルが目印の「ABC(オー・ボン・クリマ)」。 カリフォルニアワインの伝説的な造り手、故ジム・クレンデネン氏が設立したワイナリーで、世界中のピノ・ノワールファンが愛してやまない一本です。 濃厚すぎるカリフォルニアワインとは一線を画す、ブルゴーニュスタイルのエレガントで美しい酸味が特徴。「スーパーで買える最高峰」の一つと言って間違いありません。特別な日のディナーにぜひ。
2. 「パリスの審判」の伝説を味わう
クロ・デュ・ヴァル レッド・ブレンド (Clos du Val Red Blend)
- 価格: 5,900円(税込 6,490円)
- 産地: アメリカ・カリフォルニア
【ここが凄い!】 1976年、フランスのトップシャトーと米国のワインが対決した伝説の試飲会「パリスの審判」。そこでフランス勢と互角に渡り合ったのが、このクロ・デュ・ヴァルです。 カベルネやジンファンデルなどをブレンドしたこの赤は、果実味の凝縮感と上品な樽香のバランスが絶妙。このクラスのワインが、夕飯の買い物ついでに手に入るのは事件です。
3. オーストラリアの信頼できる老舗
グラント・バージ (Grant Burge)
- 価格: 998円〜(税込 1,098円〜)
- 産地: オーストラリア
【ここが凄い!】 棚にズラリと並んでいたオーストラリアの名門。 特に「GBシリーズ」は1,000円強で買えるワインとして、コストパフォーマンスが抜群です。シラーズ(赤)のスパイシーで力強い味わいや、シャルドネ(白)のトロピカルな風味は、オーストラリアワインの教科書のような安定感。ハズレのない選択肢として覚えておいて損はありません。
第2章:コスパ最強!「1,000円〜2,000円台の掘り出し物」編
4. ボルドー金賞受賞の常連
コンテ・ド・ベロ (Comte de Bellot)
- 価格: 998円〜1,980円程度
- 産地: フランス・ボルドー
【ここが凄い!】 ラベルに輝く「金賞」のステッカー。ボルドーのコンクールで複数の金賞を受賞している実力派です。 渋みは穏やかで、ベリー系の果実味が豊か。1,000円台で「ちゃんとしたフランスワイン」の雰囲気を楽しめます。ハンバーグやミートソースなど、家庭の洋食メニューと相性抜群です。
5. スペインの「型破り」な大ヒット作
ムチョ・マス (Mucho Mas)
- 価格: 998円(税込 1,098円)
- 産地: スペイン
【ここが凄い!】 今、世界中で売れに売れているスペインワイン。「もっと!」という意味の名の通り、一度飲むともっと飲みたくなる中毒性があります。 あえて産地の細かいルールに縛られず、「美味しさ」だけを追求してブレンドされた一本。樽の効いたバニラの香りと濃厚な果実味は、ワイン初心者の方にも自信を持っておすすめできます。
6. ボルドーの名門が本気で作る「規格外」
メゾン・シシェル シリウス・ボルドー (Maison Sichel SIRIUS)
- 価格: 2,400円(税込 2,640円)
- 産地: フランス・ボルドー
【ここが凄い!】 格付けシャトー「シャトー・パルメ」のオーナー家が手掛けるブランド。「シリウス」という名の通り、ひときわ輝くクオリティです。通常のボルドーワインよりも厳しい選別基準で作られており、2,000円台とは思えない骨格と高級感があります。
第3章:地元愛が止まらない!「東北・日本の地ワイン」編
ベルジョイス(アークス)の真骨頂はここです。 通常、スーパーの日本ワインコーナーといえば大手メーカー品が中心ですが、ここは**「岩手のワイナリー」の品揃えが専門店レベル**です。
7. 岩手県民のソウルワイン
エーデルワイン 月のセレナーデ (Edel Wein)
- 価格: 1,250円(税込 1,375円)
- 産地: 岩手県花巻市
【ここが凄い!】 岩手県民なら誰もが知るロングセラー。赤・白・ロゼとフルラインナップで並んでいます。 特に「赤」は、生食用のキャンベル種のブドウを使用しており、イチゴキャンディのような甘く懐かしい香りが特徴。渋みが全くないので、ワインが苦手な方でもジュースのように楽しめます。冷やして飲むのが正解!
8. 和食に寄り添う「紫波(しわ)」の味
自園自醸ワイン紫波 (Shiwa Wine)
- 価格: 1,498円〜(税込 1,648円〜)
- 産地: 岩手県紫波町
【ここが凄い!】 紫波町のワイナリーもしっかりラインナップ。「紫波メルロー&カベルネフラン」のような本格的な欧州品種の赤ワインがある一方で、「ミュラートゥルガウ&ケルナー」のような、ドイツ系品種を使った華やかな白ワインも。 特に白ワインは、フルーティーでキレがあり、お刺身や天ぷらなどの和食と驚くほど合います。
9. 葛巻町の「山のワイン」
くずまきワイン ほたる (Kuzumaki Wine)
- 価格: 1,580円程度
- 産地: 岩手県葛巻町
【ここが凄い!】 山ぶどう系ワインで有名な「くずまきワイン」。この「ほたる」シリーズは、甘口で華やかな香りが特徴。アルコール度数も控えめで、食後のデザートワインや、休日のリラックスタイムに最適です。
10. 日本ワインの父が拓いた地
岩の原葡萄園 善(Zen)
- 価格: 1,350円(税込 1,485円)
- 産地: 新潟県
【ここが凄い!】 岩手のワインに混じって、新潟の名門「岩の原葡萄園」も発見! 日本の風土に合ったブドウ品種「マスカット・ベーリーA」を使用したこのワインは、醤油やみりんを使った日本の家庭料理(肉じゃがや照り焼き)と合わせるために生まれたような一本です。
11. 知る人ぞ知る山梨のブティックワイナリー
奥野田ワイナリー ヴァン・ド・オラージュ (Vin de Ollage)
- 価格: 2,100円(税込 2,310円)
- 産地: 山梨県
【ここが凄い!】 「えっ、奥野田ワイナリーまであるの!?」と二度見しました。 山梨県の小規模かつ高品質なワイナリーです。「オラージュ」は「嵐(ストーム)」を意味する野心的なシリーズ。スーパーの棚でこれに出会えるのは、バイヤーさんが相当な日本ワイン通である証拠です。見つけたら即買い推奨です。
記事のまとめ
今回ご紹介したのは、棚のごく一部。 ベルジョイスのワイン売り場は、「いつもの安旨ワイン」から「週末のご褒美ワイン」、そして**「地元の誇りである日本ワイン」**まで、全方位に死角のない品揃えでした。
特に、岩手の「エーデルワイン」や「紫波ワイン」のラインナップの厚さは、地域密着スーパーならではの愛を感じます。
次にお買い物の際は、ぜひお酒コーナーで足を止めてみてください。 「今日の晩ごはん、ハンバーグだからスペインのムチョ・マスにしようかな」 「週末はお刺身だから、紫波の白ワインを冷やしておこう」 そんな風に選ぶ時間が、きっと楽しくなるはずです!

コメント